勝利のお守り、ヘマタイト

鏡のように銀色に反射する表面が邪悪なものを跳ね返し、事故や人間関係のトラブルから守ってくれるといわれる「ヘマタイト」。表面は黒く光っていますが、石を切断すると真っ赤な粉が飛び散ることから、ギリシャ語で「血の石」を意味する「ヘマタイト」という名前が付けられました。古代ローマでは戦いの神「マルス」を象徴して、勝利のお守りとして戦場に赴く兵士たちによって身に着けられていました。 恋愛や仕事、スポーツなどにおいてライバルがいるとき、そのライバルを退けて自分の願望を達成する手助けをしてくれることが期待されています。

血行を促進する健康の石、ヘマタイト

ヘマタイトの主成分は鉄の原料であることから血の巡りを助けるといわれており、血液関係や月経不順の治療によいとされてきました。古代では、粉末状にしたものを腎臓の薬として用いていたこともあるそうです。 赤血球の働きを活性化し、全身への酸素供給量を高めると伝えられており、運動や肉体労働をされている方には持久力を助ける働きも期待されています。 また、その艶やかで力強い輝きを放つ見た目から、別名「黒ダイヤ」と呼ばれており、宝石としても珍重されています。

ヘマタイトと磁気ヘマタイトは同じもの？

ヘマタイトは、酸化鉄という鉱物からできています。天然のヘマタイトは、ほとんど磁性を帯びることがなく、帯びても弱いものといわれています。一般的に磁気ヘマタイトとして市場に出回っている天然石は、永久磁石の材料として知られているフェライトという鉱物を磁気加工したものであることが分かっています。このフェライト磁石は磨くと金属光沢がきれいにあらわれ、見た目がヘマタイトによく似ていることから、磁気ヘマタイトとして流通するようになったといわれます。 磁気ヘマタイトの磁気に血流をよくする働きが期待されていることから、健康のお守りとして人気を集めています。

ヘマタイトの原産国