タイとの出会いは、まだ私が20歳のころです。
当時、アジアの旅本として人気だった「ゴーゴーインド」（蔵前仁一著）に出てくる内容がおもしろく、またその独特の雰囲気に惹かれて、インド、ネパールに行く途中に立ち寄ったのがきっかけでした。
初めて降り立った場所は、なぜかバンコクのチャイナタウン。
炎天下の中、漢方や排気ガスのにおいにまみれたあのストリートであてどなく道を歩いているときに、日本を離れて異文化の中に一人いることを実感し、全身に喜びを感じたものです。
タイの良さは、なんといっても「人のよさ」。タイ人の陽気で人懐っこい笑顔は最大の魅力であると思います。このタイの温かい雰囲気、そしてタイ人の人柄に惚れ込んでしまい、タイへの移住を決意。気がつけば20年という年月が過ぎてしまいました。
大好きな国タイで、大好きな天然石たちに触れる仕事をできていること、また石を通して知り合った方々や応援してくださるお客様たちからたくさんのパワーをいただけていること。自分を支えてくださるすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

今から約10年前…看板もなく、ただ一枚「Power of Life」と印刷された紙が貼ってあるお店に出会いました。店内には、大きなショーケースが置いてあり、水晶のクラスターや置物が所狭しと並べられていました。
その中でひときわ目を引いた、神秘的なブルーの光を放つ直径7cmほどの黒い石。名前は知らないものの、気になって手に取ると、突然背中に電気が流れたようなしびれる感覚が！
これが私と天然石、「ラブラドライト」との出会いです。
ラブラドライトは、銀河系の惑星から宿ったと伝えられる神秘的な輝きを持つ天然石。壮大な宇宙空間に広がる神秘エネルギーがインスピレーションをもたらすことで、直感力や創造性を高めてくれると言われています。
また、天然石の波動が強く、魂レベルでの意識や記憶力を目覚めさせ、潜在能力を引き出してくれるとされています。今思うと最初に出会った石は、後に天然石の仕事に携わる未来を暗示していたかのようなかなり意味深いものとなりました。

天然石を買い集めてブレスレットを作るのが趣味となっていた頃、その人にあった石を選んで友人にプレゼントすることがよくありました。石にはそれぞれ意味があり、身に着けることで 体や精神によい影響を与えることなどを話しながら…。プレゼントした友人からたくさんの笑顔と感謝の言葉をいただいたとき、こちらもとても幸せな気持ちになったことを今でもよく覚えています。
そんな日々が続くなか、自分はいつか石に携わる仕事がしたいという思いがだんだんと強くなっていきました。
たくさんの石達と出会っていくなかで石の持つ不思議な力に魅了され、そして自分自身もその存在からたくさんの癒しと勇気をもらうことができました。

たくさんの人の温かい協力を受けながら、Pachamamaは2014年11月に無事オープンを迎えることができました。お店を始める ようになって、今一番大切に感じているのがお客様との出会い。天然石をお求めになるお客様は、向上心がとても強く、毎日を楽しむのがとても上手。自分もお客様からいろいろ教わりながら、楽しくお店をやっています。
まだまだ不器用な点が多々あり、お待たせしたり、ご心配、ご面倒をお掛けすることがあると思いますが、すべてのお客様が満足できる商品を手に取ることができるよう、お一人お一人の接客を大切にしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。